大橋建一さん死去 前和歌山市長、76歳

和歌山市の前市長、大橋建一(おおはし・けんいち)さんが8日午後1時24分、内筋腫瘍のため市内の自宅で死去した。76歳だった。通夜は10日午後7時から、告別式は11日正午から同市南出島100の1和歌山市斎場で行われる。喪主は妻の彰代(あきよ)さん。

大橋さんは大橋正雄元知事の長男で、那智勝浦町出身。和大付属小・中学校、東京都立戸山高校を経て東大文学部を卒業。毎日新聞社で勤務した後、2002年8月に前市長の辞職に伴う市長選で初当選し、3期務めた。

破たんの危機にあった市財政の立て直し、中心市街地のデパートビルの再開、貴志川線の存続などに尽くし、退任後もさまざまな地域活動に参加していた。

訃報を受け、尾花正啓市長は「財政健全化団体転落寸前であった市財政を、民主的かつ能率的な市政運営で立て直すことにご尽力されました。勇退後も市をあたたかく見守ってくださった。御生前の御功績を偲び、衷心より哀悼の意を表し、心から御冥福をお祈りいたします」とのコメントを発表した。

 

大橋建一さん(2010年8月1日)

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