近大和歌山が優勝 高校サッカー県大会

第101回全国高校サッカー選手権和歌山大会の決勝が13日、和歌山市毛見の県営紀三井寺運動公園陸上競技場で行われた。近大和歌山が初芝橋本を下して2年連続9回目の優勝を飾り、12月28日に開かれる本大会の出場を決めた。

◇決勝
近大和歌山 2(0―0、2―1)1 初芝橋本

3年連続の顔合わせで、高円宮杯JFAU―18サッカープリンスリーグ2022関西2部所属の2校が対戦。グラウンドをたたき付けるように降る雨の中、立ち上がりは、近大和歌山がセットプレーから得点機をうかがったが、一進一退のまま前半を無得点で折り返した。

後半に入っても、両校一歩も引かないまま迎えた12分、近大和歌山は左コーナーキックからMF畑下の浮き球を中央エリアでDF湯川が頭で合わせて1点を先取。小雨になった直後の15分には、中央エリアの混戦を途中出場のMF木村がシュートを決め、追加点を奪った。試合終了間際の39分には初芝橋本にオウンゴールを許し、1点差とされ、アディショナルタイムでも攻め込まれたが、粘りの守備で逃げ切り全国切符を手にした。

優勝した近大和歌山の藪真啓監督(40)は、「前半は雨の影響でピッチが重く、想定よりも相手のペースで試合が進んでしまった」と振り返り、「ことしのチームは戦術理解と修正能力が高いので、ハーフタイムで話した内容を、交代した選手を含めて、十分に理解して期待に応えてくれた」とたたえた。全国大会に向けては、「昨年は2回戦で敗れた。ことしは新国立で優勝して笑って終わりたい」と意気込んだ。

試合終了後、思わず涙が出たという畑下主将は「ためていたものが解放された気分。バックラインを中心に1失点に抑え、攻撃陣の2人がゴールを決めてくれたので勝つべくして勝った試合」とし、「必ず新国立の舞台に立って、自分がチームを勝たせるつもりでいく」と話した。

優勝カップを手に喜びを爆発させた近大和歌山イレブン

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