県内企業のDX化支援 IT企業が進出へ

会計や人事業務に関するシステム開発、ICTソリューションによる経営支援などを手掛けるIT企業のエコービジネスソフトウエア㈱(大阪市北区)が和歌山市内に新オフィスを開設することが決まり、15日に県庁知事室で進出協定の調印式が行われた。同社は県内の企業や個人事業主のデジタルトランスフォーメーション(DX)化を支援し、SDGsの視点で地域課題の解決に取り組んでいくことを目指す。

同社は1986年に創業し、富士通製の業務システム開発と導入支援を主軸とする事業を展開。5年前からはDX事業を新設し、コーポレートサイト制作、ネットショップ(ECサイト)や予約サイトの構築支援などにも力を入れている。

調印式では、同社の伊賀上貴雄代表取締役、仁坂吉伸知事、尾花正啓市長が進出協定書に署名した。

仁坂知事は「若い人が和歌山に来て、活躍していただけると喜んでいる。世界を牛耳るような企業に成長してほしい」、尾花市長は「地域雇用や各企業のDX化に尽力いただけるということでうれしく思う」と期待を寄せた。伊賀上代表取締役は「できる限り和歌山に力を入れていきたい」と意気込みを語った。

同社の和歌山オフィスは、同市の補助金を活用して整備されたワカヤマ第2富士ホテル2階(湊紺屋町)のサテライトオフィス「kinowa(きのわ)」内に開設。来年4月に業務を開始する予定。3年間で計7人の正社員を地元雇用するとしている。

協定書を手にする(左から)仁坂知事、伊賀上代表取締役、尾花市長

協定書を手にする(左から)仁坂知事、伊賀上代表取締役、尾花市長