多彩な墨の世界広がる 山西書道教室展

和歌山市の書家・山西未那子さん(52)と教室生の作品展が19日、同市七番丁の和歌山城ホール展示室で始まり、題材も筆体も多彩な作品約70点が展示されている。20日まで。

山西さんは個展や海外の作品展に参加するなど幅広く活動する他、現在は同市や御坊市などで書道教室を開いている。

今展では小学1年生から91歳までの生徒50人が出品。「志」、「気」、「天」など力強い筆致で一文字を表現した作品や、柔らかいかなで童謡「まっかな秋」の歌詞を題材にした秋の風情漂う作品などを展示。亡き父や夫が詠んだ短歌や俳句をしたためた思い出深い作品も並ぶ。

山西さんは5点を出品。段ボールを使って伸びやかに表現した墨象「子」や創作「錦」など躍動感ある墨の世界が広がる。流れるような筆致の墨象「無」は2023年美術年鑑掲載の作品。

山西さんは「それぞれの個性が出るのが書の醍醐味(だいごみ)。趣向を凝らし、精いっぱい表現した作品を堪能してほしい」と話している。

午前10時から午後5時(最終日は4時)まで。問い合わせは同ホール(℡073・432・1212)。

 

多彩な筆致の作品が並ぶ

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