「最上策を常に模索」 最後の議会で仁坂知事

和歌山県議会12月定例会が11月29日に開会した。退任前最後の県議会となった仁坂吉伸知事は提案説明の中で、4期16年の県政運営について、「国の示す方針に唯々諾々と従うのではなく、時に『和歌山方式』のような独自の考え方も提案しながら、県の発展のための最上の策を常に模索してきた」などと振り返った。

仁坂知事は、新型コロナウイルスの拡大を機に、社会のありようや人々の意識が変わってきたとし、「これからは地方の間でも、努力と工夫によって大きな差が出てくると思う。時代の変化の波を捉え、果敢に挑戦していくチャンスの時であり、そのための素地はこの16年間で十分に整えることができたと思っている」と、今後の県勢発展に期待を寄せた。

県は、当初予定していた物価高騰対策などを盛り込んだ総額387億2941万円の2022年度一般会計補正予算案など議案28件、委任専決報告12件を提出。さらに、年明け以降の全国旅行支援事業で新たに割引率の見直しなどを行う費用33億3722万円の補正予算案を追加提案した。

会期は12月15日までの17日間。6~9日に一般質問、12、13日に常任委員会を予定している。

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