子ども食堂で役立てて 花王が衛生用品寄贈

コロナ禍での子ども食堂の衛生管理に役立ててもらおうと、花王㈱は5日、和歌山市鳴神の「認定NPO法人健康とコミュニティを支援するなるコミ」の子ども食堂に、衛生用品を寄贈した。

花王㈱大阪事業場では例年、社内の健康増進のためウオーキングイベントを開催。社会貢献の一環として、昨年からは同事業場で働く人を対象に、歩数に応じて衛生用品を寄贈する「にじいろキャンぺーン」を始めた。ことしは9、10月にキャンペーンを実施し、食器用洗剤やハンドソープ、ノンアルコール除菌スプレーなど8種10個入りを神戸市内の施設に30セット、和歌山市内の施設に20セット贈ることを決めた。

この日、同施設を訪れたのは、花王グループカスタマーマーケティング㈱近畿支社企画管理部販売推進グループ(大阪市西区)の横井聡さんと中倉佳子さん。同市への寄贈は今回が初めてといい、横井さんは「コロナ禍で運営が難しい子ども食堂の運営面で少しでも役立てれば」と期待。中倉さんが同コミュニティの代表理事、宇都宮越子さんに衛生用品を手渡した。

宇都宮さんは「非常にありがたい」と感謝状を贈り、「子ども食堂のネットワークで分配させていただく」と話した。

この日、同市黒田の「みやきたこども食堂」代表の西浦修さんと、海南市鳥居の「きうちこども食堂」代表の吉田幸惠さんも同席。吉田さんは「コロナ禍や物価の値上がりなど、金銭的に厳しい状況が続く中、子ども食堂で活用させていただくとともに、一人親や困窮世帯にも配布できれば」と子ども食堂の運営に欠かせない日用品や衛生用品の寄贈に喜び、感謝を伝えた。

衛生用品の中には、子ども向けに手洗いの仕方を紹介したパンフレットも同封されており、横井さんは「ちょっとでも楽しく手を洗って、みんなで安心して食べてもらえれば」と話した。

 

贈呈式に参加した皆さん

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