押し花で国際交流 ソロプチミスト和歌山

女性の奉仕団体、国際ソロプチミスト和歌山(石田知佐子会長)は10日、和歌山市で学ぶ外国人留学生たちと、同市七番丁の和歌山城ホールで交流会を開いた。押し花の作品づくりを楽しみ、親睦を深めた。

参加したのは同団体の会員15人の他、和歌山グローバルビジネスカレッジと、和歌山大学の留学生合わせて19人。

ことし50周年を迎えた同団体は、約20年前から国際親善活動として、留学生との交流会を開いてきた。県内の名所に出掛けるなど、内容は毎年変えている。ことしは会員の塩路憲子さん(75)が、アジサイ、パンジー、バーベナなどの20種類の押し花を用意し、参加者は押し花アートを制作した。それぞれに好きな花を個性豊かに配置し、フォトフレームに入れた作品と、ラミネート加工を施す皿作りを楽しんだ。

会員と留学生は、お互いの国のことなどを話しながら、にぎやかに作業を進めていた。

ことし7月にマレーシアから来日したピョン・ケイシンさん(27)は好きな色を集めてカラフルな作品を完成させた。「押し花アートをずっとやってみたいと思っていた。みんなと話せて良い経験になった」とにっこり。

ことし10月にインドネシアから来日したセシリアさん(23)は、「こういうアートは初めて。インドネシアと日本の国旗の赤と白の花を使った。たくさん友達ができて楽しい」と交流会に満足の様子。

同団体に設立時から所属している西本和子さん(90)は「留学生は日本語が上手でびっくり。これから『はんなり』など、日本語にしかない言葉も学んでいってほしい」と笑顔。

石田会長(66)は「それぞれの国の雰囲気が作品に出て楽しかった。今後も和歌山と世界の交流を担う留学生たちと交流し、お互いの国の文化を学んでいきたい」と話した。

押し花を個性豊かにレイアウトする留学生㊧

押し花を個性豊かにレイアウトする留学生㊧