収穫の稲わら使用 中田の棚田でしめ縄作り
生石高原の麓に広がる和歌山県紀美野町の中田の棚田で10日、「しめ縄飾り」のワークショップが開かれた。
同棚田は600年以上の歴史を持つが、近年はほとんどの田が休耕地となり「棚田を復活させ、きれいな景観を取り戻したい」と、2018年に小川地域棚田振興協議会(北裕子会長)が発足。「中田の棚田再生プロジェクト」をスタートさせた。
しめ縄飾りは、同プロジェクトのイベントとして、収穫したもち米の稲わらや棚田に生える植物を使い、オリジナルのしめ縄やクリスマスリースを作ろうと初開催された。
町内外から19人が参加し、同地区に住む西谷恵代さん(79)に作り方を教わりながら制作した。
約1㍍のもち米の稲わらをほどけないようねじりながら束を作り、3束を一つに合わせて編み、カヤ、ユズ、松ぼっくりなど棚田に生える葉や木の実を飾り付けていった。
海南市から参加した南方奏汰さん(6)は海の生き物の飾りを持参し、貼り付けた。「ねじったのにほどけて3回目でやっと成功した。力が必要でめちゃしんどかったけど、出来上がってうれしい。玄関に飾りたい」と笑顔。西谷さんは「かわいらしいのができていた。みんなしめ縄作りに興味を持ってくれて良かった。いい時間を過ごせた」とにこやかだった。
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