天守閣守りたい 南北がボランティア清掃

ビルの清掃業務や設備保全などメンテナンス業務を行う和歌山市関戸の㈱南北(樫畑友洋社長)は14日、和歌山城天守閣でボランティア清掃を行った。

天守閣の運営管理業務は、指定管理者の公益財団法人和歌山市文化スポーツ振興財団が担い、清掃の発注業者は入札で選定している。

同社も入札に参加。一方で、近年は天守閣の床材が老朽化しており、修繕の必要性を感じていたという。そこで今回、自分たちがボランティアで清掃を引き受けることで、清掃の余剰金を修繕費に充ててもらえればと申し出た。

樫畑社長(57)は「天守閣は市民の寄付で再建、復元された。地元の企業として、お金ではなく自分たちの仕事でお役に立ち、守っていければと思った」と話す。

この日は16人の社員が参加し、一日がかりで作業。業務用の清掃道具を持参し、床のワックスがけや、壁、窓ガラス、展示ケースの拭き掃除、すす払いを行った。

同社の道場健太さん(36)は「和歌山のシンボルを清掃できることがうれしく、皆気合を入れてやっている」と話した。

和歌山城整備企画課の木本滋之副課長(50)は「国内だけでなく、海外からも観光客が増えてきているので、気持ちよくお迎えできてうれしい」と感謝した。

 

隅々まで清掃する社員たち

 

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