海南高校にテラス 100周年で地元企業が寄贈

和歌山県海南市名高の木材販売業・山一製材㈱(木下憲治代表取締役社長)は13日、ことし創立100周年を迎えた海南高校(同市大野中、川久保尚志校長)に紀州材を使用したオープンテラスデッキを寄贈した。木下代表は「生徒同士の交流の場として利用してもらい、友情を深め青春の思い出を刻んでほしい」と呼び掛けた。

同社は、新規事業の一環で、県の実施する事業「わかやま中小企業元気ファンド」を活用して同校の100周年を記念し設置することに。

オープンテラスは間口18㍍、出幅4㍍。中庭の食堂に隣接する場所に設置された。

県産の「紀州材桧」を高温熱処理することで屋外利用が可能となる「紀州材サーモウッド」を使用。11月中旬から10日ほどかけて完成させた。サーモウッド処理により耐久性が高くなり、通常5年を目安に行われるメンテナンスは10年ほどと、長持ちするという。

この日の完成セレモニーで最終ビス留めが行われ、川久保校長から木下代表に感謝状が手渡された。同校出身である木下代表は「この学校に成長させてもらった。恩返しができて光栄です。地元の木の良さを知ってもらい、長く使っていただきたい」とあいさつ。生徒を代表して生徒会長の大野真由さん(2年)は「Laugh Terraceのラフは笑うという意味。笑いの絶えない場になるよう、みんなで大切に使わせていただきます」と笑顔で話した。

吹奏楽部によるミニコンサートも行われ、完成を喜んだ。デッキは既存のコンクリート土間部分と合わせると120平方㍍のオープンテラスになる。同木材のテーブルとイスも設置され、昼食時や学習スペースとして活用される。また、同校の吹奏楽部や軽音楽部などの演奏会ステージとしても利用される。吹奏楽部の柳瀬萌部長は「すてきなデッキで演奏を楽しみたい。みんなに見てもらえたら」と話した。

ビス留めを行い完了

ビス留めを行い完了

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