最優秀賞に大西さん 英語スピーチコンテスト

「第28回ジョン・ケンドリック杯小・中学生英語スピーチコンテスト」の決勝大会が、和歌山市松江北の河西コミュニティセンターで開かれ、小学生の部の最優秀賞に智弁学園和歌山小学校(同市冬野)の5年生、大西杏奈さん(10)が選ばれた。大西さんは「うれしい」と満面の笑みを見せ、「来年の修学旅行でオーストラリアを訪れて、英語でコミュニケーションを取りたい」と意気込んでいる。

同コンテスト実行委員会(京都外国語大学校友会和歌山支部)が主催。1791年、串本町に寄港した「レディ・ワシントン号」のアメリカ人船長、ジョン・ケンドリック氏を顕彰して毎年、小学生(5、6年)と中学生を対象に開かれている。

ことしは小学生75人が録音した音声による1次審査に応募し、通過した10人が決勝大会で課題文を暗唱した。中学生は1次審査に臨んだ12人が全員決勝に進み、自由課題による自作英文のスピーチを披露。入賞した各部の上位3人に、盾や賞状などが贈られた。

大西さんは「英語が話せたらかっこいいし、優勝したら名前が残る」と思い、初挑戦。低学年の頃は「英語が嫌いで泣きながら勉強をした」と振り返るが、努力を続けるうちに成績が上がり、いつしか好きになっていたという。

今大会に向け、決勝に進んだ同校児童ら3人と共に切磋琢磨(せっさたくま)。三つの課題文から、イソップ寓話の「The Lion and the Mouse(ライオンとネズミ)」を選んだ。課題文を握り締めて眠る直前まで練習を重ねたといい、「語り手」「ネズミ」「ライオン」とそれぞれの登場人物に合わせて目線を変えるなど、表現力にも磨きをかけた。

迎えた本番はトップバッターということもあり、緊張で顔が真っ赤に染まったが「やるしかない」と気持ちを切り替え、練習の成果を発揮。自身も「100点満点」と振り返る最高のパフォーマンスで最優秀賞に輝いた。

その他の入賞者は次の皆さん。

【小学生の部】〈優秀賞〉篠原亜実(市立小倉小5)▽井上瑠菜(市立湊小6)

【中学生の部】〈最優秀賞〉湯川真帆(湯浅町立湯浅中2)〈優秀賞〉▽山中和子(県立古佐田丘中2)▽坂口萌乃香(海南市立第三中2)

最優秀賞カップを手に笑顔の大西さん(下段左から2人目)

最優秀賞カップを手に笑顔の大西さん(下段左から2人目)

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