近大の「レベチ」結実へ 全国高校ラグビー

大阪・花園ラグビー場で開幕する第102回全国高校ラグビー大会で、和歌山県代表の近大和歌山が27日、初戦に臨む。2年連続4回目の出場。対戦相手は、2年ぶりに県代表を奪還し花園20度目の名護だ。田中大仁監督は「体が大きい選手が多く、力強い縦への突破が武器」とレベルの高さを認めるが、勝利を譲る気持ちはない。チームが目標に掲げる「ファイナルレべチ」に向けて初戦突破を目指す。

初戦を控えた3日前、近大和歌山の選手たちは同校のグラウンドでフォーメーションを入念に確認した。岸未来主将(3年)は、名護のラグビーを「体の大きいFWとBKの展開が強み」と話し、初戦はロースコアの試合を想定。「DFが重要になる」と気を引き締めた。

試合会場となる花園の第2グラウンドについては、「紀三井寺と違い、観客席が近い印象。全国大会ということもあり、一つひとつのプレーを大事にしたい」と話した。

チームは、県予選前から、私生活から練習に至るまで意識改革「レベルチェンジ(レベチ)」に取り組んできた。ことしは県大会優勝で「セカンドレベチ」までチームを引き上げた。花園では県予選で活躍した1年生2人も出場予定で「ファイナルレベチ」に向けて、チーム内競争も激化している。

チームを見守ってきたマネジャーの妻木春奈さん(2年)は、「ことしは1年生の影響もあってか昨年以上に花園で勝ちたいという意識が変わってきている」と実感。中塚心さん(3年)も「これまで続けてきたレベチを花園で完結してほしい」と期待を寄せた。

大会直前には、花園特有の「生駒おろし」を想定して奈良県で奈良高専との練習試合に臨むなど、実践と入念なミーティングを重ねてきたという。

田中監督は、「自ら考えて行動できる選手ばかりなので対策は万全」と自信を見せる。

念願の花園1勝へ――。初戦の名護戦は、花園第2グラウンドで午後1時25分試合開始。

大会3日前、学校グラウンドでフォーメーションを確認する選手たち

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