高校サッカー 近大和歌山は31日に初戦

第101回全国高校サッカー選手権大会が28日に開幕する。48校が出場し、決勝は来年1月9日に東京の国立競技場で行われる。2年連続9回目出場の近大和歌山の初戦は31日、3年ぶり9回目の出場となる國學院久我山(東京A)と対戦。技巧派集団の國學院久我山戦を前に、初戦の見どころを探ってみる。

昨年は1回戦で強豪の流通経済大柏(千葉)をPK戦の末に破り、ジャイアントキリングを起こした近大和歌山。ことしは球際の強さを誇る國學院久我山が相手となる。

技巧派がそろう國學院久我山の中で、パワーとスピードに異彩を放つFW塩貝健人主将(3年)を警戒したい。スピードがついた分、ドリブルや裏への抜け出しに磨きがかかっている。近大和歌山のMF畑下葵主将(3年=セレッソ大阪和歌山U15出身)は、「粘り強い守備を固めて、相手に挑む」と自信を見せる。

東京に出発する前日の25日には同校グラウンドで最終調整を行い、あらゆる角度のセットプレーから守備位置を何度もすり合わせた。藪真啓監督(40)は「全国で挑戦するのに、ちょうどいいチーム。思い切って勝ちにいく」と意気込んだ。

國學院久我山を攻略するには、近大和歌山が得意とするロングスローが鍵となる。東京大会準決勝では、國學院久我山が1点リードしながらも前半31分、帝京のロングスローを起点に同点とされる場面があった。近大和歌山も、県大会の準決勝と決勝でロングスローから好機につなげているだけに國學院久我山戦も、ロングスローに注目だ。

近大和歌山は部員70人。1983年の創部以来、選手権では2001、07、08年のベスト16が最高成績となっている。国立のピッチに立つには、ベスト4が必須。藪監督は、けが人もなく、いい準備ができているとし、「最後まで気を抜かず、最高のコンディションで新国立に臨みたい」と話している。

憧れの国立へ――。第一歩となる國學院久我山戦は東京の駒沢陸上競技場で31日午後2時10分キックオフ。

グラウンドで最終調整をする選手たち

グラウンドで最終調整をする選手たち

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