失敗恐れず挑戦を 県庁仕事始め式で岸本知事

和歌山県内の官公庁や企業の多くが4日、仕事始めを迎えた。新型コロナウイルスの感染再拡大や物価高騰など、先行きが見通せない中、自治体の職員らは地域課題の解決や経済の活性化に向けて、気持ちを新たにした。

県では県民文化会館で式を行い、本庁の職員ら約800人が出席。岸本周平知事は就任して初となる新年の訓示で「失敗を恐れずに挑戦していってほしい。そしていろんな提案を私たちにしていただきたい。勇気を持ってそれを実行していきたいと思っている」と激励した。

職員を代表して、健康推進課副主査の江川由佳さんは、担当する新型コロナにおける保健所の支援体制強化の業務について「保健所、医療機関、その他関係機関が一丸となり、チーム和歌山として取り組むことで陽性者や、受診を希望する方が安心して医療を受けられる体制を維持することができた」と振り返り、「今後も感染症によるリスクがなくならないことを前提と考え、これまで取り組んできたさまざまな知見を、他の感染症対策にも生かし、万全の体制で臨んでいきたい」と決意を述べた。

 

決意を述べる県職員の江川さん㊨

 

 

オール和市の力 尾花市長が訓示

和歌山市は、幹部職員が集まる仕事始め式を3年ぶりに行い、部長級以上の53人を前に尾花正啓市長が訓示した。

尾花市長は、脱炭素化やDX(デジタルトランスフォーメーション)などの新しい時代の変化への対応とともに、「人と地域のオール和歌山市の力」を引き出すことをテーマに挙げ、「市の隅々までポテンシャルを引き出すことによって、多様性、新たな活力に満ちた市になっていく」とし、「大事なことは現場第一主義。地域の人と話をして、一緒に行動してもらうことがますます大事になる」と話した。

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