心潤う7部門164点 第76回「県展」が開幕

和歌山県が主催する県内最大の公募美術展、第76回県美術展覧会「県展」の本展が11日、和歌山市内の2会場で始まった。7部門の応募304点の中から入賞・入選164点が選ばれ、洋画・日本画・書・写真・工芸・彫塑は県立近代美術館(吹上)、華道は県民文化会館(小松原通)で15日まで展示されている。

初日は、近代美術館で開会式典が行われ、県企画部企画政策局の鳥羽真司局長が「素晴らしい作品の数々を鑑賞いただき、心に潤いをもたらすひとときを過ごしてもらえたら」とあいさつ。

関係者によるテープカット後、来場者は多彩な美の世界を堪能していた。

招待作家で同市の洋画家・木綿(きわた)須美子さんは「ことしはレベルが高い。若い人たちの明るく迫力ある作品も多く、見応えがある」と笑顔。

会場では、2021年に逝去した日本美術院理事で県美術家協会会長も務めた同市の日本画家・清水達三さんの遺族から新たに寄贈を受けた3点を含む、同氏の作品5点も展示している。

両会場とも午前9時半から午後5時(県民文化会館の華道部門のみ最終日は3時)まで。招待作家部門の展覧会は県民文化会館で同時開催している。

表彰式は14日に近代美術館で行われる。

 

力作が並ぶ会場(洋画部門)

関連記事

同じカテゴリのニュース一覧