お茶は誠に結構でした 園児が「初釜」体験
おのみなと幼稚園(和歌山市道場町、田村歓彰園長)で12日、新年恒例のお茶会が開かれ、113人の年長児らが同園の敷地内にある海善寺の本堂で日本の伝統文化を体験した。
同園では、園児らに日常の生活から離れて日本古来の和の文化にふれながら、お茶席での作法を学び、ゆったりとした〝静〟の雰囲気を感じてもらおうと毎年お茶会を開催。例年は全園児が参加するが、コロナ禍以降は年長児のみの参加となっている。
この日、園児らは約10人ずつに分かれてお茶席に着き、背筋を伸ばして正座。「あけましておめでとうございます」と元気よく新年のあいさつからお茶会が始まった。
園児らは三角形を作るように両手を前につき、お辞儀をしてから和菓子の栗しぐれを「おいしい」と笑顔で味わった。
和菓子に続いて運ばれた抹茶を前に、園児たちは少し緊張しつつも、茶道を指導する瀧本佐千子さんの説明を聞き、まねをしながら茶わんを右手で時計回りに2度回してから味わった。
抹茶を飲み終えた園児らは、声を合わせて「お茶は誠に結構でした」とお礼を言い、反時計回りにお茶わんを2度回すなど、一連の作法を体験した。
矢野日奈子ちゃん(6)は「緊張したけど、お茶をもらうのが楽しかったし、苦くなくておいしかった」とにっこり。瀧本さんも「さすが年長さん」と園児らの作法に目を細めた。
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