自家製ハーブティーを提供 青洲の里で

道の駅「青洲の里」(和歌山県紀の川市西野山)は13日、施設内の「レストラン華」で自家製ハーブティーの提供を始めた。神徳政幸駅長(63)は「食後に至福のひとときを満喫してほしい」と呼び掛けている。

提供するのは、同施設のハーブ園で農薬・化学肥料を使わずに栽培したキク科の多年草ステビア、レモングラス、レモンバーベナをブレンドしたハーブティーで、すっきりとした味わいと、レモンバーベナの心地よい香りが気分を和らげてくれる。天然の甘みがあるステビアは、砂糖の200~300倍の甘味成分(ステビオサイド)が含まれ、血糖値を下げる効果も期待できるという。

神徳駅長がハーブ園を始めたのは、駅長として赴任した2020年4月。新型コロナウイルスが流行し始めた時期と重なり、集客に苦戦していた。道の駅に人を呼び込むための目玉をつくろうとアイデアを絞った。

同市出身で、全身麻酔を使った乳がん摘出手術を世界で初めて成功させた江戸時代の医師、華岡青洲が開発した全身麻酔薬は、薬草を組み合わせて作り上げたものであることから「食べる薬草」といわれるハーブを自家栽培しようと、敷地内にハーブ園の開設を決意した。

苗は、滋賀県高島市の農家から取り寄せ、50種類以上、120株を全て1人で栽培。育てたハーブはレストランでも提供してきた。

自家製ティーは試行錯誤を繰り返しながら約2年かけて完成。今回、健康おもてなしバイキングの新メニューとして提供を始めた。神徳駅長は、「青洲さんが作った麻酔薬の主成分『マンダラケ』なども薬草の一つ。ハーブティーで薬草の力に癒やされてほしい」と話している。

ハーブティーは、2人用(小ポット)300円、4人用(中ポット)600円、6人用(大ポット)900円。午前11時から午後1時半(土日祝日は2時)まで。定休日は毎週火曜日。

問い合わせは同施設(℡0736・75・6008)。フェイスブックやインスタグラム(#seisyu_1804)でも道の駅の情報を発信している。

ハーブティーを入れる神徳駅長

ハーブティーを入れる神徳駅長

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