チョコストロー製造も 日高川町に新工場

チョコレート製品製造大手の㈱たにぐち(大阪市東住吉区、谷口雅一社長)が和歌山県日高川町和佐に新工場を増設することが決まり、17日、県庁知事室で県、町、同社による進出協定の調印式が行われた。

同社は1979年設立のチョコレート製品専門メーカー。ケーキなどにあしらう装飾の菓子「チョコレートオーナメント」の製造は国内シェアの約60%で、一般消費者には知る人ぞ知る企業だが、スイーツ業界での知名度は非常に高い。

同町に進出して34年目を迎え、今回が3番目の工場となる。新工場増設は、環境問題やSDGs(持続可能な開発目標)の観点から、プラスチックの削減や新ビジネスの展開につながる環境対応製品の内製化に取り組む一環。ストローとして使用し、食べられる新商品「チョコストロー」と、バイオマストレーの生産設備を導入する。

新工場は敷地面積1656・43平方㍍、延べ床面積988・2平方㍍。3年間で正社員10人の新規地元雇用を予定し、建物と設備に約4億7800万円を投資。7月の操業開始を目指している。

調印式では、谷口社長、岸本周平知事、久留米啓史町長が協定書に署名した。

谷口社長は「皆さん一度は当社の製品を口にしたことがあるのではないか。食べる方を笑顔にする仕事に誇りを持っている。地球に優しく、和歌山のために貢献していきたい」とあいさつ。岸本知事と久留米町長はチョコストローを試食し、新工場に期待を寄せていた。

 

協定書を手にする(左から)岸本知事、谷口社長、久留米町長

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