4月23日に投開票 衆院和歌山1区補選

1票の格差が2倍超だった2021年10月の衆院選小選挙区について最高裁が25日、「合憲」と判断したことを受け、欠員となっている和歌山1区の補選が4月23日に行われることが確定した。

和歌山1区補選は、昨年12月に知事に就任した岸本周平前衆院議員(国民民主党を離党)の辞職に伴うもの。

〝保守王国〟の県内にあって、1区は衆参の選挙区で唯一、岸本氏が5期にわたって非自民で勝利。自民にとって議席獲得は悲願であり、「勝てる候補」による必勝が至上命題となっている。

有力視されているのは鶴保庸介参院議員(55)のくら替え立候補だが、今月7日の党県連役員会では反対意見が出てまとまらず、候補者選考組織を新たに立ち上げたが、調整は難航。出馬の打診を辞退したとされる世耕弘成参院議員(60)は「一致団結できるよう、選考プロセスの透明化が大事だ」とくぎを刺しており、1区で過去4回、立候補し、返り咲きに意欲を示す門博文元衆院議員(57)の処遇も課題で、結論は出ていない。

鶴保氏は23日、昨年6月の参院選期間中、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の施設での会合に出席し、同4月にも関連団体の会合であいさつしていたことを認めた。補選の候補に決まった場合、国政選挙で初めて、旧統一教会と政治家の関係が争点となることが予想される。

補選は統一地方選の後半戦と同じ投票日。選挙活動を担う地方議員は自らの選挙準備の真っただ中であり、候補者選考の早期決着を望む声は強まっている。

日本維新の会、共産党も候補者の擁立を検討している。

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