子育て支援の模範 農業総研「くるみん」に

厚生労働省が子育てしやすい職場環境づくりに取り組む企業を認定する「子育てサポート(くるみん認定)企業」に、㈱農業総合研究所(和歌山市、及川智正代表取締役会長・CEO)が認定された。県内では24社目。

「くるみん認定」は、次世代育成支援対策推進法に基づき、育児と仕事の両立支援に向け策定した行動計画を達成し、女性の育児休業取得率や労働時間などに関する基準を満たすことで認定される。認定を受けると、認定マークを商品、広告などに付け、子育てサポート企業であることを内外にPRできる。

同社は、全国都市部を中心とするスーパーマーケットに、2000カ所以上ある「農家の直売所」を運営する卸売業。従業員は260人、うち女性は153人。2019年9月1日から22年8月31日までに、年次有給休暇の取得日数を、1人当たり平均年間6日以上を達成した他、女性労働者の育児休業取得率を100%(10人中10人)達成、リモートワーク制度を導入するなどの認定基準を満たした。

1月30日に同社で認定通知書交付式が行われ、和歌山労働局の小島敬二局長から及川会長に認定書が手渡された。小島局長は「素晴らしい実績。県内企業の模範として仕事と子育ての両立支援をしていただきたい」と述べ、及川会長は「認定を頂いた後、どうしていくかが重要。この業界に入りたいと思ってもらえるよう、社内外への周知を図り、取り組みたい」と話した。

 

認定書を手にする及川会長㊥