旧統一教会との接点公表 元衆院議員門氏

衆院和歌山1区補選に立候補の意欲を示している門博文元衆院議員(57)は6日、県庁で記者会見し、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との接点に関して、関連団体の会合への出席や祝電・メッセージの送付などがあったとする調査結果を公表した。

教団を巡る問題については昨年7月の安倍元首相銃撃事件を機に認識したとし、「自身の不明を恥じ、反省している。今後は一切関わりを持たない」と述べた。

旧統一教会との接点は、門氏と同郷の支援者である会員を通じて、12年の衆院議員初当選以降にできたという。21年の落選後、書類の大半を処分したため、調査は残っていた資料と記憶に基づいて行ったとした。

結果によると、教団主催の会合への出席はなく、関連団体の会合への出席は、14年7月に和歌山市内で開かれた安保法制に関する会合への参加が確認された。

教団・関連団体への会費類の支出、寄付やパーティー券などによる収入はなかったが、東京で開いた朝食勉強会に出席した教団関係者から計4~5万円程度の支払いがあった記憶があるという。

選挙では、門氏側から支援を依頼したことはなく、教団からの申し出により、21年衆院選で電話かけのボランティアに延べ数人が参加する支援を受けた。

1区補選を巡っては、自民党の候補者選定で門氏と鶴保庸介参院議員(56)の名前が上がり、調整が難航している。

門氏は、候補者選定の後に調査結果を報告するよりも、事前にすべきと判断したと、今回の公表のタイミングについて説明。党の公認を得られなかった場合に無所属で出馬する可能性があるか問われると、「自民党の候補として立候補したい。それのみだ」と答え、投開票日が4月23日に迫っていることから、「一日も早く決定していただき、具体的に選挙の準備をしたい」と述べるにとどめた。

旧統一教会との接点の調査結果を説明する門氏

旧統一教会との接点の調査結果を説明する門氏

関連記事

同じカテゴリのニュース一覧