音で五穀豊穣占う 宇治神社で鳴釜神事
2月最初の「午(うま)」の日にあたる5日、和歌山市新魚町の宇治神社(西尾酒子宮司)境内にある紀州伏見稲荷神社で、釜から出る音で吉凶を占う「鳴釜(なりかま)神事」が行われ、関係者ら10人が五穀豊穣や商売繁昌を祈った。
「初午祭」の神事の一つとして、5年ほど前から同神社で行われている。
同日、湯を沸かした釜の上に、米を入れた高さ約40㌢ほどの神事用のせいろを置き、神職がそのふたを取ると、地鳴りのような大きな音が境内に響き渡った。
西尾宮司(80)は「ことしは豊作になるだろう」と予想。蒸し上がった米を氏子らに振る舞い、皆でことし1年の繁栄を願った。
同神社の総代を務める西村和能さん(63)は「良い音だった。ことしは商売繁昌間違いなし」と笑顔。
西尾宮司は「神様も喜んでくれているような音だった。人と神様のつながり、人と人との絆の輪を大切にできる世の中になれば」と話していた。
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