ボトムアップの県政を 初議会で知事が所信

和歌山県議会2月定例会が13日に開会し、就任後初めての県議会を迎えた岸本周平知事は、県政推進の基本姿勢を表明。「現場に出向いて、生の声を聞く」という自身の政治スタイルを貫き、「県民の意見を吸い上げ、市町村の応援団となる、ボトムアップ型の県政を目指す」と述べた。

岸本知事は、脱炭素社会への移行、ウクライナ戦争などによる国際情勢の緊迫化、ポストコロナ時代の到来など時代の変化によるパラダイム(規範となる物の見方や捉え方)の大転換が起き、「これまでの延長線をただ進むだけでは、大きな時代の転機を乗り越えていくことはできない」との基本認識を示した上で、第1次産業の活性化と新たな観光産業の創造を両輪に、子育て支援策を強化し、県に多くの人を呼び込むため、「前例にとらわれず、将来を見据えた大胆な政策を実行していきたい」と自らの県政運営の方向性を示した。

県当局は同日、過去最大規模の総額6138億円となった2023年度一般会計当初予算案をはじめ議案75件などを提出した。

2月定例会は3月7日までの23日間。22年度補正予算関係議案の審議、採決を先に行い、23年度の議案審議に移る。一般質問は20~22、24、27日、予算特別委員会は28、1、6日、常任委員会は15、2、3日に開かれる。

最初の県議会で所信を述べる岸本知事

最初の県議会で所信を述べる岸本知事

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