吸い込まれそうな世界 洋画「四季の会」展

郷土和歌山に根差した洋画の制作活動を行っている洋画グループ、四季の会(中森順一代表)の17回目となる作品展が15日、和歌山市小松原通の県民文化会館中展示室で始まった。20日まで。

同会は個性的な作品を追求しながら、創造力ある自由な作品を楽しく表現。2年に1度、作品発表の場として展示会を開いている。

今展では会員9人が、風景、静物、抽象、心象風景などバラエティーに富んだ27点を出品。

辻本渡さんは広大な山が広がる棚田の景色を、米倉くに子さんは、りんくうタウンの街並みに、サボテンとクジャクをプラスした想像上の情景を描いた。

中森代表(71)は「浮遊」と題したカラフルな心象風景で、宙に浮いている近未来都市を2カ月かけて制作。「遠近感を出し、絵の具のにじみなど偶然性を生かしながら、人物はリアルに描き、面白さを出した」という。

来場した有田川町の70代男性は「全体的にレベルが高い」、和歌山市内の80代の女性は「絵の中に吸い込まれるようで楽しい」と作品に見入っていた。中森代表は「夢なのか、現実なのか、絵を見る人が想像して自由に感じてほしい」と呼び掛けている。

午前10時から午後5時(最終日は4時)まで。問い合わせは中森代表(℡073・444・8914)。

 

来場者に絵を紹介する中森代表㊨

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