プロに学ぶ本格料理 広瀬小児童シェフ体験

子どもに料理の楽しさを伝える出張教室「キッズシェフ体験」が14日、和歌山市広瀬中ノ丁の市立広瀬小学校(永原三士校長)で開かれた。

講師は県調理師会の会長で、2021年度「卓越した技能者(現代の名工)」の厚生労働大臣表彰に選ばれた、同市のフランス料理店JOY味村のシェフ、味村正弘さん。6年1組の児童18人がプロから本格的な料理法を学んだ。

メニューは豚肉のクリーム煮。豚ロース肉、インゲン、シメジ、タマネギなど県産の食材を使用。野菜を切るのに苦戦する包丁に慣れない児童もいたが、味村さんや、県調理師会のメンバーがこつを教え、全員が楽しく上手に調理した。

豚肉と野菜を炒め、白ワインとブイヨンを投入。そこに牛乳と小麦粉をミキサーで撹拌(かくはん)したものを加え、ゆっくりと混ぜながらとろみを出し、最後にパルメザンチーズとパセリを入れて完成。

味村さんは「これはホワイトソースの基本。家でグラタンやドリアなどに応用してほしい」と児童に伝えた。

完成した料理を食べた児童は「すごくクリーミー」「高級な味!」とそのおいしさに大満足。濱脇里維さん(12)は「最初はできるかなと思っていたけどやってみたら楽しかった」、橋爪彩羽さん(12)は「野菜の切り方が勉強になった。今度パパに作ってあげたい」、新谷琉太さん(12)は「料理を作ることの大変さが分かった。お母さんに感謝したい」と笑顔。

味村さんは「真剣に一生懸命調理し、目が輝いているのがうれしかった。自分で考えて作る料理の楽しさを知ってほしい」と話した。

 

児童らに料理のこつを教える味村さん㊧

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