ホールを無料開放 アート・キューブが企画

音楽やダンスを愛好する人に舞台発表の場を提供しようと、和歌山市和歌浦南の「和歌の浦アート・キューブ」は、20周年企画として、毎月1回、無料で出演できる発表会を開く。4月から来年3月まで、年間を通じて多目的ホールを開放。27日まで、本年度の前期分(9月まで)の出演者を募集している。コロナ禍で苦境にあった舞台芸術の分野で、発表の場を失った市民やアーティストらを後押しする。

同施設は、市民の芸術文化活動の発信地として、2003年7月にオープン。市の指定管理を受け公益財団法人和歌山市文化スポーツ振興財団が運営する。

最大230人を収容できる多目的ホールの他、音楽練習スタジオ、ダンス・演劇の練習、造形作品を制作できるアトリエなど、形式の違う六つの部屋があり、現在団体、個人合わせて約900組が利用している。

同施設の楠部ひとみ班長によると、20周年の企画を検討する中で、講演会や花火大会などさまざまな意見が出たものの、文化芸術を市民に親しみやすいものにするという設立の原点に立ち返り、今回の企画に至ったという。

楠部さんは「いつも楽しく練習している皆さんに、上手・下手に関係なく初舞台を踏んでもらい、日頃の練習の成果をたくさんの人に見てもらうことで、張り合いが出るはず」と話す。

対象はダンスや音楽、吹奏楽、ギター、尺八、ヒップホップ、フラダンスなどジャンルは問わない。市内の高校生以下の学生と、同施設利用者を優先する。

前期の発表会の開催日は音楽が4月16日、6月18日、8月20日。ダンスが5月13日、7月22日、9月24日。各回4組を募集。上演時間は1組約20~30分。舞台の演出(照明、音響)の備品、スタッフは同施設が用意する。出演料、入場料とも無料。応募者多数の場合は事務局が選定する。

申し込みは同施設に置いてあるエントリー用紙に記入し、アート・キューブ事務局窓口まで。エントリー用紙はホームページからダウンロードすることも可能。

開催に伴い、ボランティアスタッフも募集中。申し込みなどは同施設(℡073・445・1188、FAX073・445・1189、〒641―0022和歌山市和歌浦南3の10の1、メールwakanoura-cube@jtw.zaq.ne.jp)。

20周年記念企画をPRする楠部班長㊧と橋本基企画員

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