火の怖さや扱い学ぶ 山口小で焼き芋大会

子どもたちに火の扱い方や怖さを知ってもらおうと、和歌山市里の山口小学校の校庭で18日、「焼き芋大会」が3年ぶりに開かれた。

PTA主催、同地区のまちづくり協議会や消防団、地域見守り隊などの共催で行われた。

同イベントは、1995年に発生した阪神・淡路大震災をきっかけに、火のつけ方を知らない子どもたちの生きるための力を養おうと始まった。

この日、同校児童や保護者、地域の人ら約200人が参加。17カ所に設置されたたき木に火をつけ、準備した20㌢ほどの県産サツマイモ「紀州五十五万石」を620本焼いた。

大人に見守られながら5、6年生がマッチを使い、「火は下から上にいくから下の方につけて」などとアドバイスを受けて慎重に着火した。

約2㍍に上がった炎を前に6年生の冷水優斗さん(12)は「火のついたマッチを持つのが熱くて一回失敗した。火の燃え方や向きが分かった。家でも火の近くに物を置かないように気を付けたい」と笑顔。

参加者は、炎が熾火(おきび)になったところにアルミホイルで包んだサツマイモを投入していった。

児童らはサツマイモを苗から植え、収穫するまでの体験もしているといい、PTAの谷口香世会長は「自分たちで育てたサツマイモを通じて食育にもなれば。地域の協力あってこそ。今後も続けていきたい」と話した。出来上がった焼き芋は各自持ち帰った。

サツマイモを焼く児童

サツマイモを焼く児童

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