地域農業の購買拠点に JA紀の里が新センター

紀の里農業協同組合(JA紀の里)の南営農経済センターがオープンし、1日、紀の川市桃山町市場の同桃山支所で竣工式が行われた。同センターは、昨年6月に建設を開始。同支所の隣に位置し、延べ床面積約800平方㍍の鉄骨造平屋建てで、倉庫と事務所、店舗が一体となっている。桃山、貴志川管内にあった営農・購買事務所を統合し、第2次営農購買拠点センターとして南営農経済センター新店舗で営農指導や購買業務を行う。

同組合は、組合員のアンケートを基に管内10の事務所の統合を進め、2021年には第1次として那賀、粉河各支所、川原、長田、竜門各事業所を東営農経済センターに統合。営農指導体制の充実、土日営業、繁忙期の営業時間拡充、店舗の品ぞろえなどで組合員の要望に応えている。

今後は、第3次として岩出、打田各支所を統合。鞆渕事業所は遠距離のため、そのまま継続するとしている。

竣工式で同組合の岩上昌義代表理事組合長が「会話によって信頼を得られるセンターを目指し、少し遠い貴志川の組合員さんにも来て良かったと満足いただけるセンターにしたい」とあいさつ。新事務所の設計、監理を担当した県農業協同組合連合会の楠本健次代表理事理事長は「生産者の高齢化が進み、後継者不足が深刻化している。営農指導体制や購買機能が強化されることを期待している」と祝辞を述べた。また同組合から、同連合会と施工した㈱中井組の中井崇義代表取締役社長に感謝状と記念品が贈られた。

式典の締めくくりとして、梅ジュースで乾杯し、3本締めが行われた。

開店の午前10時には、開店前から長蛇の列を作った来場者に記念タオルと限定300パックのイチゴが配られた。

同センターの金川幸弘センター長は「あら川の桃を中心として、桃以外の品目生産、振興に努めたい」と意気込んでいた。

 

完成した南営農経済センター

 

梅ジュースで乾杯する関係者ら

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