衆院和歌山1区補選 維新が林氏の擁立発表

日本維新の会は3日、衆院和歌山1区補欠選挙(4月11日告示、23日投開票)に和歌山市議の林佑美氏(41)を公認候補として擁立すると発表した。和歌山市の党県総支部で記者会見した林氏は「女性の視点や母としての視点を生かして、和歌山のためにお役に立ちたい」と決意を語った。

林氏は京都市出身で、立命館大学大学院政策科学研究科を修了し、教育訓練の会社役員を務めている。昨年8月の和歌山市議補選に維新公認で立候補し、初当選して半年余りでの国政挑戦となる。

記者会見で林氏は「子育てや出産、介護の問題は全ての政治につながっており、女性が担っていることが多いが、政策や施策を決定する場には男性が圧倒的に多い。もっと女性が活躍すべき」と述べ、子育て支援の拡充や教育機会の平等化などに取り組む考えを示した。

さらに、維新は特定の企業や団体の支援を受ける党ではないとし、「和歌山市民一人ひとりの意見を大切に、その声を誠実に国政へと届けたい。しがらみのないクリーンな政治をしたい」と話した。

林氏と共に会見した藤田文武党幹事長は「自民が磐石で勝ち続けてきた牙城ではなく、自民の候補者選考も難航し、ギリギリのタイミングで構図が決まった。追い掛ける立場であることは百も承知だが、千載一遇のチャンスを生かしたい」と勝利への意欲を語った。党として統一地方選後半戦の最重点選挙と位置付け、支援する方針を示し、「他党と選挙協力をする意向は全くない」とも述べた。

1区補選には自民党元職の門博文氏(57)が立候補を予定し、NHK党が新人で党職員の山本貴平氏(48)の擁立を発表。立憲民主党、共産党も擁候補立を検討している。

和歌山1区補選への決意を話す林氏

和歌山1区補選への決意を話す林氏

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