雑賀崎の街並み一望 レモンの丘公園完成

和歌山市の旧雑賀崎小学校跡地に「レモンの丘公園」が完成し、4日に式典が行われた。同地区はイタリアのアマルフィ市と景観が似ていることが縁で、両市の友好の証しとして整備が進められてきた。遊具などが設置され、地域の憩いの場として活用が期待される。

昨年12月には、在大阪イタリア総領事のマルコ・プレンチペ氏と尾花正啓市長が、地元の子どもたちとアマルフィ特産のレモンの木を植樹。「レモンの丘」と名付けられた。

同公園からは雑賀崎の街並みや漁港が一望でき、地震発生時の一時避難場所として活用できるよう整備されている。

公園にはブランコや鐘のモニュメントなどを設置。雑賀崎の観光や回遊の拠点として地域の活性化につながることを目指している。

式典にはプレンチペ氏や尾花市長、地域住民ら約500人が出席。雑賀崎地区連合自治会の寺井節次会長、和歌山市議会の戸田正人議長、中塚隆副議長、建設企業委員会中村元彦委員長らでテープカットを行い、鐘を鳴らした。

雑賀崎幼稚園職員の太田由美子さんは「近くにこんなすてきな場所ができてうれしい。園児たちが遊んだり、お弁当を食べたりするなど園外保育で活用し、雑賀地域の素晴らしさを感じてもらいたい」と話した。

寺井会長は「盆と正月が一緒に来たぐらいうれしい。海の近くから見る景色も良いけど、山の上からの絶景も素晴らしいことを多くの人に知ってほしい」と笑顔だった。

尾花市長、プレンチペ氏(後列左)、雑賀崎地区連合自治会寺井会長(前列右)ら

尾花市長、プレンチペ氏(後列左)、雑賀崎地区連合自治会寺井会長(前列右)ら

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