手作りジャムで「わかロン」 児童が考案

和歌山市立伏虎義務教育学校(同市鷺ノ森南ノ丁)の5年3組の児童ら29人が、地域の洋菓子店「サブール」とコラボレーションしたスイーツが6日、期間限定発売を開始した。14日まで、同市卜半町の本店、近鉄和歌山店、イオンモール和歌山店の3店舗で販売している。

総合的な学習の一環で和歌山の果物をテーマに学んできた児童らが昨年9月、「和歌山の果物を生かして自分たちでスイーツを作って売りたい」と企画。同校近くに本店がある同店に協力を依頼し、快諾を受けた。

児童らは、紀の川市食育推進会議の三國和美会長に教わり、同市の見定自然農園のイチゴ(栽培期間中農薬不使用)と、有田市の伊藤農園のミカンを使ったジャム作りに挑戦。

出来上がったイチゴとミカンのジャムを使った焼き菓子「マカロン」を考案し、県産フルーツと掛け合わせて「わかロン」と名付けた。

㈱サブールの駒井秀行社長が子どもたちの思いを形にし、イチゴジャムを使った「ホイップベリーわかロン」と、ミカンジャムとチョコレートを合わせた「ホイップみかチョコわかロン」の2種類のスイーツが誕生した。

発売初日のこの日、パティシエ帽をかぶった〝ミニパティシエ〟たちもサブール近鉄和歌山店に駆け付け、「5年3組とサブールでコラボしたケーキを売っています」と元気いっぱいにPR。

JR和歌山駅前でもチラシを配るなど、子どもたちの懸命な姿を見た人が「わかロン」を購入しようと、同店には長い列ができていた。和歌山市の女性も「若い人を応援したいし、地産地消も応援したい。子どもたちのケーキ、楽しみやわ」と目を細めながら列に加わった。

三國那歩さん(10)は「イチゴはカスタード、ミカンはチョコレートとの相性が抜群。とってもおいしいです」とにっこり。同店は「この経験が子どもたちの将来につながる何かのきっかけになれば」と願い、「子どもたちの気持ちを、ぜひ食べてください」と呼び掛けている。

児童が商品をPR、行列もできた

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