多文化・平和理解深めて 東RCが168冊寄贈
和歌山東ロータリークラブ(RC)は6日、県国際交流協会に168冊の書籍を寄贈した。昨年度に続き、2回目。
同クラブは一昨年、新型コロナウイルスの影響でこれまでのように海外での国際奉仕ができなくなったことから、国内で国際色のある奉仕ができないかと同協会に相談し、書籍の寄贈を決めた。
同協会が選書し、ことしはベトナム関連の書籍約100冊に加えて、ウクライナ書籍を含む国際平和や多文化理解関係の書籍や絵本を寄贈した。
寄贈式は同日、和歌山市手平の和歌山ビッグ愛8階の県国際交流センターで行われ、同クラブの乾敦雄会長が「書籍を通じて多文化理解や平和理解が促進されれば」とあいさつ。同協会の樫畑直尚理事長に目録を手渡した。
樫畑理事長は、ことしで日本とベトナムが外交関係樹立50周年を迎えることや、県内のベトナム人在住者数が約1600人と韓国に次いで2番目に多く、さらに増加することが想定されることなどを紹介。「多文化共生を成し遂げるために寄贈書籍を活用していきたい」と謝辞を述べ、乾会長に感謝状と記念品を贈った。
同協会によると、センター内の図書スペースの蔵書数は約7600冊。平均で月に40冊の貸し出し利用があるという。今回寄贈された書籍や絵本もすでに本棚に並べられており、乾会長は本を手に取りながら「県民や外国人の方が相互理解を深めたり、友情が芽生えたりする一つのきっかけになればうれしい」と期待を込めた。
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