手形に重ねる夢 大学生企画イベント盛況

ステージ発表や手形の展示で、子どもたちの思いや夢を応援するイベント「子どもたちのてがたフェス in  わかやま」が5日、和歌山市の和歌山城西の丸広場で開かれ、大勢の親子連れらでにぎわった。

県内外の大学生でつくる「UNMISERABLE(アンミゼラブル)わかやま」が主催。同団体は、子どもの成長を社会全体で支える環境づくりを目指し、子どもたちに少しでもよい未来を残そうと活動している。

手形という身近な手法で子どもの存在を近くに感じてもらい、子どもたちを取り巻くさまざまな問題にも目を向ける機会になればと企画した。

手形のブースには長い列ができ、来場者は赤や青など4色の中から好きな色を選択。大学生のサポートを受けながら紙に手形を押し、展示用や成長の記録として持ち帰った。会場には「おひめさまになりたい」「仮面ライダーになる」といった夢や、好きな食べ物などが書かれた約80枚の手形が、木と木の間のロープにつるされた。

この他、キッチンカーやハンドメードなどの30ブースが出店。広場の中央に設けられたステージでは、和歌山大学付属小学校や伏虎義務教育学校の児童たちが総合学習の成果を発表した。

同団体のディレクターで、和歌山大学経済学部4年生の田中琉太さん(22)は「これからも子どもたちの頑張りを応援し、発表できる場をつくっていきたい。ステージに向けて自発的に動き、発信する小学生の姿には大きな刺激を受けました」と笑顔で話していた。

手形を残す子どもたち

手形を残す子どもたち

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