地域の魅力を映画に 伏虎義務の児童が制作

自分たちの住む和歌山市の魅力を、地域の人に知ってもらい、もっと好きになってもらいたい――。市立伏虎義務教育学校(鷺ノ森南ノ丁、古田清和校長)5年2組の児童ら30人の思いが詰まった映画『Collaboration(コラボレーション)~ようこそ平和な我が国へ~』が11日午前10時からと午後2時からの2回、同校の第一体育館で上映される。児童らは「地域の人たちにもぜひ見に来てもらいたい」と笑顔で来場を呼び掛けている。

同校の授業「わかやま創造科」の一環。1学期にクラスみんなで取り組む内容を話し合い、地域の魅力を伝える映画を制作することに。夏休みの宿題で全員が企画書を作り、撮影場所を和歌山城、キーノ和歌山、ぶらくり丁の3カ所に決めた。

和歌山城整備企画課の職員や、北ぶらくり丁商店街振興組合の桑島英樹理事長と平松博副理事長、㈱玉林園の林孝洋常務取締役、キーノ和歌山の「ロックスターファームズ」の西田清輝店長らに直接話を聞き、地域の魅力を再発見しながら制作に取り組んできた。

同作は、異世界から突然、和歌山市にやって来た主人公の子どもが、5年2組の児童や地域の人たちと関わっていくうちに心境に変化が訪れていく――というストーリー。桑島理事長や平松副理事長、林常務取締役、西田店長も登場する。

インタビュー内容をもとに脚本を作り、撮影し、編集でBGMも入れ、みんなで協力しながら完成に向けて準備を進めてきた。

脚本を担当した小野田楓さん(11)は「いろんな情報を集めてきて、どの部分を使うのか選ぶのが難しかったけど、うまくできた! 100点満点」とにっこり。

室城生(じょう)さん(11)はナレーターを担当。「最後まではっきりと言葉を言うことに意識して取り組んだ」といい、「楽しかったので、将来はナレーターの仕事もいいかなって思った」と話した。

神林優希さん(11)は映画作りを通して「和歌山城は長い歴史の中で地域の人の思いが集まっていることが分かった」とし、「これからも地域の人の思いが集まる場としてずっと残っていってほしい」と願った。

児童らは同作の見どころについて「地域の方も出てくるところ」と声をそろえ、「地域の人はもちろん、できれば県外の人にも和歌山市の魅力を伝えたい」と意気込んでいる。

 

来場を呼び掛ける児童たち

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