下落率3年ぶりに縮小 23年県内地価公示
国土交通省は1月1日現在の地価を公示し、和歌山県内は9市14町、180地点の価格が発表された。1平方㍍当たりの平均価格は全用途、住宅地、商業地ともに1992年から32年連続の下落となったが、下落率は全用途が1・1%、住宅地は1・2%、商業地は1・0%といずれも3年ぶりに縮小となった。
用途別の平均価格は、住宅地4万2100円(114地点、平均変動率1・2%減)▽商業地8万4000円(61地点、同1・0%減)▽工業地2万4000円(4地点、同0・2%減)。平均変動率の全国順位は、住宅地が47位(前年47位)、商業地43位(同43位)で、近畿2府4県ではいずれも最下位となった。
県内の住宅地は、価格上昇地点が12(前年5)、横ばい地点が10(同15)で、上昇地点があるのは11年連続。上昇したのは、津波被害の想定区域外の高台や区画整理された居住環境に優れた地域などで、田辺市神島台は上昇幅が1%を超えた。
商業地は価格上昇地点が12(前年2)、横ばい地点が9(同17)で、上昇地点があるのは10年連続。上昇したのはいずれも和歌山市内で、同市の平均変動率は0・1%と3年ぶりに上昇に転じた。利便性の高い場所や道路整備に伴う活性化の期待が高い地域で上昇がみられる。
最高価格は、住宅地は和歌山市美園町2丁目80番が7年連続トップの17万円(変動率0・6%)、商業地は同市友田町5丁目50番外が24年連続トップの44万4000円(同0・5%)だった。
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