観光の課題は人出不足 知事が対策に意欲

和歌山県内観光業の現状について岸本周平知事は22日の定例記者会見で、白浜などで観光客の入り込みがコロナ禍前にほぼ戻ってきたとする一方、観光関連事業で人手不足が発生し、むしろ回復した観光客の受け入れが課題になるとの認識を示し、「県のお客さまを逃がさないように、観光業界と一緒になって努力していきたい」と述べた。

岸本知事は、コロナ禍に伴う観光客の激減によって一度縮小した観光業界の受け入れ態勢を、元に戻すのが困難な状況が全国的に起こっていると指摘。県として、誘客の施策は継続する一方、人手不足の現状を把握する必要があるとし、「定性的な話ではなく、定量的にどれだけ(人出が)足りないのか、現場の方から話を聞き、なかなか人が集まらない理由も研究したい」と話した。

また、18日にJR大阪駅の新たな乗り場「うめきた地下ホーム」が開業し、きのくに線「特急くろしお」の停車が始まったことを受け、県との往来が便利になり、旅行商品の売り込みがしやすくなるなどのメリットに期待。特に、白浜以南への特急くろしおの利用増加に力を入れる考えを示した。

県は26、27日、JR西日本と共に、大阪駅の大阪ステーションシティ2階アトリウム広場で観光PRイベントを開催。パンダくろしおグッズや和歌山にちなんだ景品をプレゼントするサイコロ抽選会、県内のご当地キャラとの記念撮影、市町村のステージPRなどを行う。

 

県内観光の現状について話す岸本知事

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