手作りの楽しさを 子ども裁縫教室開講へ

子どもたちに、ものづくりの楽しさを知ってほしいと、和歌山市小雑賀のmiraite(ミライテ)ソーイングスクールは、12日に子ども向けの教室を開講する。先日、プレオープンとして体験教室が開かれ、7歳から11歳までの子どもたちが、使わなくなったズボンやスカートでバッグを作った。

同スクールは、一流ブランドの洋服などを縫製する㈲オランジェ(西田晴美CEO)が運営。昨年9月にオープンし、初心者から経験者まで約20人がミシンを使って裁縫を学んでいる。

これまで大人のみを対象としてきたが「子どもの教室もやってほしい」との声を受け、子ども向け教室の開講を決めた。

体験教室では、ミシンの操作は講師がマンツーマンで指導。子どもたちはズボンの上部を切り、ミシンで縫って持ち手を付けるなどし、約1時間でバッグを完成させた。

講師からミシンの使い方がうまいと褒められていた同市の貴志隼士さん(11)は「カバンは体操服を入れて学校に持っていく。次は洋服に挑戦したい」と笑顔。妹の日菜乃さん(9)は「ミシンを使うのが楽しかった。次は帽子を作ってみたい」と早くも創作意欲が湧いた様子。母親の沙枝さん(34)は「家にミシンがあるけれど、自分では教えられないので、こういう機会はうれしい」と話した。

西田CEOは「自分で作ることによって、洋服やカバンは『誰かが作っているもの』だと分かり、大切にするようになる。想像力を働かせ、ものを作る楽しさ、喜びを知ってほしい」と話した。

問い合わせは同スクール(℡090・3106・1129=午前9時~午後5時、水曜、第2・3土・日曜定休)。詳細はオランジェのホームページで確認を。

 

ミシンを上手に使う児童

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