鮮烈な赤で山を描く 岡本敏美さん絵画展

海南市大野中の岡本敏美さん(75)の絵画展「赫(かく)~四季彩」が19日から24日まで、和歌山市広道のギャラリーTBで開かれる。

鮮烈な赤の色彩で迫力のある山々を描く岡本さんは、「これまで自分が求め続けてきた、燃えるような光り輝く山々の表現が並びます。絵を見た皆さんに明るく、元気な気持ちになってもらえれば」と話している。

岡本さんは高校・大学では美術部に所属し、大学美術連盟展で入賞歴もある。仕事に情熱を注ぎ、定年退職後は海南市の東由紀男さんの絵画教室へ通い、デッサンから学んだ。

現在は和歌山文化協会、和歌山水彩画協会会員。サラリーマンの頃は転勤生活が長く、全国各地を転々とした。中でも気に入ったのは、雄大な自然に囲まれた北海道。4年間暮らしたが、今も毎年のように北海道へ出かけ、スケッチを楽しみながら和歌山との2拠点生活を送っている。

特に秋の燃えるような紅葉や、太陽の光に照らされて輝く山々に感動を覚え、力強く色を重ねてきた。昨年は北海道の札幌市で個展を開催。地元での個展は、2019年の和歌山市での開催以来となる。

今展では、「紀州富士」とも呼ばれる龍門山(紀の川市)の他、雑賀崎(和歌山市)の風景、桜島(鹿児島)、斜里岳、尻別岳(北海道)を描いたアクリルや水彩画20点を展示。「山が持つ力強さや堂々とした形に強く引かれ、畏敬の念を感じます。80歳まで毎年個展を開きたいですね」とさらなる情熱を燃やしている。

午前10時から午後5時(最終日は4時)まで。問い合わせは岡本さん(℡090・5898・2066)。

水彩画「音威富士盛秋」

水彩画「音威富士盛秋」

関連記事

同じカテゴリのニュース一覧