子ども医療費等で要望 茂木幹事長に尾花市長

自民党の茂木敏充幹事長が19日、和歌山市役所を訪れ、尾花正啓市長と面会。尾花市長は、子ども医療費助成に対する国民健康保険の国庫負担減額調整措置の廃止、国主導による学校給食無償化の恒久的な実施の2点を要望した。

子ども医療費について市は現在、中学卒業まで無償化し、8月からは高校卒業まで拡大する予定。こうした無償化措置を行う自治体に対し国は、医療費増大を招くとして、自治体が運営する国民健康保険の国庫負担(補助金)を減額してきた。2018年度からは、未就学児までは減額措置の対象外となったが、今回の市の要望では、年齢に関係なく減額措置の廃止を求めた。

学校給食費について市は、子育て世帯の負担軽減のため、市立小学校で22年度3学期分と23年度の1年間の無償化を実施。尾花市長は「継続的にやりたい。何らかの(国の)補助制度か交付税措置があればありがたい」と訴えた。

茂木氏は「全国レベルでやることを決めたら当然、国として財源に責任を持って、自治体に負担が出ない形で検討したいと思っている」と応じ、「地方にとって人口減少は、働き手、さらに社会保障の担い手がいなくなるということ。まずは少子化を食い止め、いったん和歌山を離れても戻ってこられるよう、雇用などを含めた環境を一緒になって整備していきたい」と述べた。

茂木氏はこの日、衆院和歌山1区補選の自民党候補の応援で来和。尾花市長との面会後、和歌山城公園前で街頭演説を行った。

 

尾花市長㊧から要望書を受け取る茂木幹事長