【特集】和歌山支店を新築移転 第一テック

地域に根差した新拠点


総合設備業の第一テック 和歌山支店が竣工

 

2階建て新社屋の外観

2階建て新社屋の外観

田辺市の総合設備業、㈱第一テックが和歌山市秋月に和歌山支店を新築移転。人の暮らしになくてはならないインフラの要を担う専門工事業として、これまで以上に顧客に愛され信頼される企業、地域に必要とされる企業となるため、紀北(和歌山市)、紀中(印南町)、紀南(田辺市)の県内3拠点が一丸となって、100年企業を目指す。

光が差し込む明るいオフィス

光が差し込む明るいオフィス

同社は1942年、印南町で創業。先代の金由氏が始めた関西電気工業所を前身とし、昨年創業80周年、来年1月には会社設立60周年の節目を迎える。

祖父、父の跡を継ぎ、2004年に朝間一議代表取締役(47)が3代目に就任。以降、06年に本店を田辺市に移転し、09年に本店社屋を新築した。

15年に和歌山市広道に和歌山支店、18年には三重県南牟婁郡に三重支店を開設。「地域ごとになくてはならない存在となるべく、頼みやすいような環境をつくってきた」と振り返る。

昨年6月には、創業80周年事業として印南支店の新社屋を新築増設。続く60周年目の今春、若い社員が気持ちよく働ける環境づくりの一環として、施工管理の部署を置く和歌山支店の新社屋を誕生させた。

新社屋は、延床面積403・97平方㍍、約122坪の鉄骨造りの2階建て。1階には事務所と役員室、会議室、2階には3部屋の貸事務所と約50人を収容できる会議室がある。

同支店の新築移転は、昨年末に亡くなった父・諭(さとる)さんの長年の夢でもあったといい、朝間代表取締役は「県庁所在地の和歌山市に自社ビルを構えられるというのは当社にとって一つの大きな夢でした。新しい支店にいい人材が来てくれるよう、今後も努力を重ねていきたい」と決意を新たにしている。

社員数は現在92人。事業の拡大とともに過去10年間は毎年、2~3人ずつ新たな仲間を増やしており、ことしは過去最多となる8人の新入社員(うち7人は新卒採用)が加わった。

朝間代表取締役は暮らしに欠かせない電気工事や機械設備の中でも、特に電気の技術進歩は目まぐるしいものがあるといい、「電気がなかったら明るくないし、便利にもならない。人々の生活の根幹を担っているという大きな責務を感じている」と話す。

「今後も技術革新をさらに進めながら、第一段階として社員100人が目標。社員と共存共栄し、継続的に繁栄する安定した企業を目指したい」と意気込んでいる。

 

「希望と夢かけて進出」 先代の思いと共に祝う

新社屋完成を祝うテープカット

新社屋完成を祝うテープカット

竣工式は22日に行われ、約40人が出席。日前宮の神職による神事の後、玄関前で朝間代表取締役が鶴保庸介参議院議院ら6人の来賓と共にテープカットを行い、新社屋の完成を華やかに祝った。

式で朝間代表取締役は、竣工を誰よりも心待ちにしていた父・諭さんが生前に用意していたという竣工式のあいさつ文を披露。

「希望と夢をかけて和歌山市内に進出した」とつづった先代の思いを代読し、「皆さまの温かいご支援のおかげで見事に和歌山支店を建てることができました」と改めて来賓らに感謝を伝えた。

 


 

「お客さまに必要とされる企業へ」代表取締役 朝間 一議

弊社は、和歌山支店を県庁前に開設して8年が経過する中、さらに事業拡大を図るべく、昨年来建設を進めて参りました和歌山支店が皆様のご協力のお陰をもちまして無事完成を致しました。

この度、移転させて頂いた場所は、創建2600年以上続く日前神宮様から近く、非常に有難いご縁を頂いたと思っております。弊社は昨年創業80周年を迎え、印南支店を新たに建設致しました。そして今年は会社設立60周年目の年を迎えます。この節目の年に、両支店が完成出来ましたのも、ひとえに今日まで皆様から頂きましたご厚情と温かいご支援の賜物と心から感謝申し上げます。

この和歌山支店は人財の創出の拠点となり、協力会社の強化・増強にも大きく貢献してくれることを期待しております。また、この和歌山支店の完成を機に、紀北・紀中・紀南に各拠点が出来、仕事もさらに安定してくれればと切に願っております。これからもより一層お客様に必要とされる企業を目指し、確かな技術・信頼と安心を皆様に届けていけるように社員一同精進して参りますので、今後とも倍旧のご支援とご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。