日本ベトナム外交関係樹立50周年 ~南紀白浜空港にチャーター便誘致へ~

二階 俊博

本年は日本ベトナム外交樹立50周年の節目の年を迎えます。私は、日本ベトナム友好議員連盟の会長として、来る5月4日~9日の日程で、ベトナムの首都ハノイ及び北中部の中核都市タインホア省を訪問致します。
今回の訪問団には約10名の国会議員に加え、山梨県長崎知事、和歌山県下(しも)副知事、新潟県橋本副知事、JA全中中家会長、JA全農菅野会長、JETRO石黒理事長、経団連久保田事務総長にも同行いただきます。
現地では、本年3月に就任したトゥオン国家主席と日本の政治家として初の公式会談に臨みます。また、旧知の間柄であるチン首相の地元タインホア省を訪問し、日越外交関係樹立50周年記念レセプションや経済セミナーを開催し、旧交を温めてまいりたいと思います。
その他、越日議員連盟とともに日越関係の次の50年の友好を願い、日本から持参した大賀蓮の共同植樹を行います。「蓮」はベトナムの国花であり、平和を象徴する花として広く国民に親しまれています。ベトナム政府側は今回植樹された蓮を後に「越日友好・蓮の池」と称した池に移し、広く国民に周知していくと伺っています。
一昨年、私は和歌山県の代表的農産物である「温州みかん」の対ベトナム輸出を実現し、今シーズンは約30㌧の和歌山県産みかんがベトナムに輸出されました。次は、JAグループや山梨県を代表とする産地の強い要請を受け、日本産の「ぶどう」が輸出できるように交渉をしてまいります。日本の農業を取り巻く環境を考えるとき、素晴らしい品質を誇る農産品が海外に輸出できる環境を今の間に整えて置くことは極めて重要です。国内の人口減少が予想される中で、少しでも海外に販路を拡大しておくことは政治の大きな役割です。「ぶどう」の輸出解禁という具体的成果を得るまでは検疫体制の確認等、数年を要することが予想されますが、少しでも早く実現できるよう、強力に訴えてまいりたいと思います。
和歌山県との関係においては、以前から懇意にしているベトナムの航空会社であるベトジェットに働きかけた結果、本年7月にハノイ↓南紀白浜・南紀白浜↓ダナンのチャーター便誘致が成功する見通しです。実現すれば、南紀白浜空港開港以来、初めてベトナムからチャーター便を迎えることになります。快挙と言っても過言ではありません。今回の訪問団には県から下副知事に同行いただき、県とベトジェットとのチャーター便調印に立ち会ってまいります。また、そのチャーター機にはベトナムと和歌山の高校生にも搭乗いただき、双方向の青少年交流も実施したいと考えています。
本年は外交関係樹立50周年という節目の年であります。現在、日本国内に約50万人のベトナム人の方々が生活されています。ベトナム戦争による困難を乗り越え、アジアでの躍進著しいベトナムとの友好関係を次の世代に繋いでいく必要があります。そして何より、私たちの故郷・和歌山県とベトナムの関係がさらに発展するように全力を尽くします。

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