迫力の製材ライブも 伊太祁曽神社でイベント

「みどりの日」の4日、和歌山市の伊太祁曽神社で、木や自然に親しむイベント「みどりの風」があった。木の神様を祭る同神社で、家族連れらが新緑に囲まれながら、食や音楽、ワークショップを通じて爽やかな祝日を過ごした。

若者が発信するさまざまな文化を生かし、神社や地域の価値・魅力を高めようと、実行委員会が初めて企画。飲食や物販、展示などの35ブースが並んだ。

普段なかなか目にすることのない製材の仕事を見てもらおうと、ライブパフォーマンスもあった。2018年の台風被害で倒れた、神社境内の木を活用。特殊伐採を手がけるプロが、長さ3㍍、根元の直径60㌢のシイの木をチェーンソーで豪快に板にしていった。

訪れた人は、木くずを飛ばして切断する迫力満点の工程に見入り、同市の男性会社員(30)は「初めて見た。もっと波打った断面になるのかと思っていましたが、きれいに切れていてびっくり。職人さんの技はすごいですね」と感心していた。

この他、林業用特殊機械のバーチャル体験、廃材をドラムにした音楽演奏など、さまざまな企画があり、木工のワークショップも人気。竹笛作りのブースでは、カッターナイフや小さなのこぎりを使い、親子で参加する人も多かった。同市の伏虎義務教育学校2年生の河口歩夢さん(7)は完成したばかりの笛を吹き「竹は硬くて、切るのに力がいった。自分で作ったから特別」と笑顔だった。

丸太を手際よく板にする職人ら

丸太を手際よく板にする職人ら

 

人気だった竹笛作り

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