企業誘致等進捗報告 エネオス跡地活用検討会

石油元売り最大手のENEOS(エネオス)㈱はこのほど、ことし10月をめどに閉鎖が決まっている、和歌山県有田市の和歌山製油所エリアの今後の在り方に関する検討会を開いた。

同製油所は約80年にわたって石油製品を生産。同社は人口減少による需要の減少、脱炭素化によるエネルギーの転換などで生産供給体制の見直しのため、精製や物流機能を停止すると、昨年1月に発表した。

検討会は跡地活用について、県や有田市、海南市などで組織された同検討会を立ち上げ、協議を進めてきた。

昨年11月、同社とTotal Energies(トタルエナジーズ)は、二酸化炭素の排出量を減らせる持続可能な航空燃料「SAF(サフ)」の製造拠点を当初予定していた横浜市の根岸製油所から、和歌山製油所に変更すると発表している。

検討会は冒頭のみが報道陣に公開され、君島崇史常務執行役員は「新規事業の活用と企業誘致を確実に進めることで、新たな事業と雇用の創出に配慮できるよう、取り組んでまいります」とあいさつした。

今回は、新規事業の検討状況、グランドデザインの報告、企業誘致活動についての報告を行い、意見を求め検討を進めたという。次回の検討会は8月に予定している。

関連記事

同じカテゴリのニュース一覧