コロナ犠牲者追悼 池内興業が高野山供養塔で

新型コロナウイルスのPCR検査を請け負う池内興業合同会社(本社=和歌山市松島、池内康二代表)は、昨年10月に高野町の高野山中之橋霊園に犠牲者を弔う供養塔を建立。新型コロナの感染法上の位置付けが2類相当から5類に移行されたことを機に11日、法要を執り行った。

同社は2014年に特殊清掃や遺品整理を行う会社として創業。20年10月から和歌山市保健所の許認可を受け、県内で初めて遺伝子検査登録を取得。新型コロナウイルスのPCR検査事業を始めた。

池内代表は感染を理由に多くの人が亡くなる中、霊場・高野山に祈る場をつくりたいと、6平方㍍の敷地に高さ約2㍍、御影石製の供養塔を建てた。

碑には「未曽有の感染症に多くの方々が身体的、経済的被害を受け、それによる物故者の御霊を弔うため高野山の浄域に永代供養の塔を建立する」と刻まれている。

法要では高野山真言宗総本山金剛峯寺の吉本隆観僧侶が約30分間読経、池内代表と2人の社員が犠牲者に祈りをささげた。

池内代表は「まだコロナは収束していないが、ようやく一つの区切りを迎えた。この3年間で人生が変わった人はたくさんいると思う。感染者だけでなく、コロナの影響を受け亡くなった全ての人を供養したい」と話した。

供養塔の前で読経する僧侶ら

供養塔の前で読経する僧侶ら

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