県障害者スポーツ大会 4年ぶりに開会式

障害がある人たちのスポーツの祭典「第23回和歌山県障害者スポーツ大会」の総合開会式が21日、選手約200人が参加して和歌山市毛見の紀三井寺公園陸上競技場で行われた。コロナ禍の影響で2020、21年の大会は中止。昨年は競技のみの実施だったため、選手たちが一堂に会する開会式は4年ぶりとなった。

大会はボウリング▽陸上競技▽アーチェリー▽ボッチャ▽水泳▽卓球(一般卓球・サウンドテーブルテニス)▽フライングディスク――の7競技で実施。一足早く14日にボウリングが行われており、今月と来月を中心に10月1日まで、市内の会場で延べ651人が参加する。大会は10月に鹿児島、来年10月に佐賀で開かれる全国障害者スポーツ大会の選考会も兼ねている。

式典では、地区ごとに選手団が音楽に合わせて入場行進。大会会長の岸本周平知事は手話で自己紹介し、「障害のある方を英語では『チャレンジド』と呼ぶ。『挑戦する人』という意味です。昨日できなかったことができるのは、楽しい。きょうできなかったことが、明日できるようになるのは、わくわくしますよね。日頃の成果を発揮して頑張ってください」とあいさつ。

和歌山市選手団の西村文邦さんが「自らの限界を超えることに挑戦し、自分史上最高のパフォーマンスを発揮し、正々堂々と競技することを誓います」と選手宣誓をした。

この日は陸上競技が行われ、汗ばむ陽気の中、選手たちは競技を楽しみながらさまざまな種目に挑んだ。ソフトボール投げに出場するという海南市の𠮷原理之さん(41)は、コロナ禍前の大会では金メダルを手にしたといい「スポーツが好きなので大会が開かれるだけでもうれしい。順位にこだわらず、自分の力を出し切りたい」と笑顔で話していた。

選手宣誓をする西村さん

選手宣誓をする西村さん

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