職場環境の改善に強い意欲 岸本知事
岸本周平知事は、和歌山県の広報誌「県民の友」6月号に掲載のメッセージ「県民に夢を 職員に愛を」で、県職員の職場環境を改善する必要性を改めて指摘。23日の定例記者会見で意図を問われ、「県職員労働組合と知事が一緒になってストライキを打つくらいの覚悟でやらないと、県庁内部の職員活性化はできないという危機感を持っているので、そのようにエッセイに書いた」と説明した。
メッセージでは、「県庁で約半年働いた印象は、組織として職員の皆さんに対する愛がないということです。性悪説に基づいて、めんどくさい手続きをつくり、自分で自分の手足をしばり、職場環境も改善の余地があります」とし、具体例として、職員が庁外に1時間程度の出張をする際にも、いちいち書類を書き、上司が許可印を押す手続きが必要であることを挙げている。
岸本知事は現状について、会見で「官僚バッシングが長年続いたからかもしれないが、自縄自縛というか、がんじがらめの規則で、(職場の)活気が失われている」と指摘。
幹部職員に改善を求めているが直らないとし、「県庁の幹部はそれでいいと思っているようで、幹部が職員一人ひとりの気持ちに寄り添って、愛情をもって接していないんじゃないか、という感じを持っている」と述べ、知事と県職員労働組合の共闘を持ち出すほどの危機意識を強調した。
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