功労者表彰など 県訪問介護事業所協が総会

和歌山県訪問介護事業所協議会は22日、2023年度総会を和歌山市の和歌山ビッグ愛で開いた。功労者への表彰、事業計画や予算案の承認などを行い、役員改選では14人の新理事を選任し、理事の互選で島由佳子会長の再任と副会長3人が決まった。任期はいずれも2年。

同協議会は2004年に発足し、現在の会員は100事業所。事業所同士や関係機関との連携を図り、介護従事者の資質や業界のモラルの向上などを目的に活動している。

島会長はあいさつで、新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5類に移行した後も、感染防止の慎重な取り組みが続き、マスクの着用が必要な場面も多いなど、他業種とは異なる介護事業所の現状にふれた上で、急速に進む高齢化に伴う制度改正などを控える中、人手不足がさらに深刻化する恐れがあること、労働環境の改善、介護現場での働き方改革が求められていることなどを指摘。「利用者、事業者、働く職員の全てが喜べる当たり前の仕組みを、そして私たちが進むべき方向性を共に考えていきたい」と述べた。

表彰では、訪問介護員などとして勤続10年以上の職員14人と退任する役員2人に、表彰状と記念品が贈られた。

受賞者を代表し、ヘルパーステーションハートフルの逸見早知子さんが謝辞を述べ、「離職率が高いといわれる介護業界にあって、長く勤められる職場づくりに努めていきたい」と話した。

事業計画や予算、役員の承認などの議事の後、県、和歌山市の担当者を講師に迎え、制度改正の注意点や感染症対応などについての講義が行われた。

承認された新役員と、表彰を受けたのは次の皆さん。

【新役員】◇会長=島由佳子◇副会長=市原正登▽藤田久寛▽中谷将之◇理事=宮本保志▽中田宏史▽岸嘉奈子▽土山和也▽吉田由紀子▽青木晴彦▽東亜矢▽大川英穂▽松田とし子▽寺岡克視◇監事=島村浩▽籔内克彦

【永年勤続功労者】谷口美和(ホームヘルプサービス山口葵園)▽坂部光子(同)▽山口冨美子(ヘルパーステーションハートフル)▽逸見早知子(同)▽井谷小枝子(ヘルパーステーションカーム)▽橋爪清子(同)▽原田匡美(訪問介護ステーションつくしの里)▽谷本成子(湯浅町社会福祉協議会)▽森口明美(同)▽大西孝子(ヘルパーステーションゆあさ)▽廣畑省子(同)▽東崎知子(串本町社会福祉協議会)▽北村洋子(ケアセンターひまわり)▽岡崎和子(同)

【役員功労者】田中敏子(副会長、訪問介護センター春風)▽曽和京子(理事、ヘルパーステーションはるな)

 

あいさつする島会長㊨と新理事の皆さん

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