レバノンへ医療支援 日赤の産婦人科医

パレスチナ難民への医療支援のため、日本赤十字社和歌山医療センター(和歌山市小松原通、山下幸孝院長)の産婦人科医、春日摩耶医師(36)が、中東レバノンに6月1日から7月20日まで派遣される。同センターからの産婦人科医の国際医療救援は初となる。

日赤は2018年から、パレスチナ赤新月社医療支援事業として、レバノンのパレスチナ難民キャンプ内五つの病院に医師を派遣。同センターからは、外科や救急科などに従事する益田充(みのる)医師が3回派遣されている。益田医師は、今回、春日医師が派遣されるレバノン北部のサファド病院でも、ことし1月から3月まで救援。医師の派遣は、同センターからは2人目で4回目となる。

春日医師は、医師9年目で初の国際医療救援となる。同病院で難民キャンプの人への診療や、スタッフへの技術支援、提言、研修などを行う。産婦人科医の専門性を生かし、超音波検査に関連した指導や周産期、新生児部門の診療技術支援などに携わる予定。

5月31日には同センターで出発式が行われ、春日医師は、限られた医療資源の中で何ができるかの見極めが大切だとし、「不安もあるが、どんな世界かわくわくする。これまでの知識や技術を生かして、協力してベストな医療をつくっていきたい」と話した。

山下院長は「国際医療救援は大きな支援の一つ。産婦人科医は現地で不足しており、ニーズや期待度も高い。治安に注意しつつ、健康にも気をつけて活躍してほしい」と激励した。

レバノンへの医療救援への意気込みを話す春日医師

レバノンへの医療救援への意気込みを話す春日医師

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