WAKAYAMA NEWS HARBOR
和歌山さんぽみちプロジェクト

「いちご酒」の作り方

前号では、まりひめを親に持ち、奈良県で栽培が進む新品種「珠姫」を取り上げた。今週は、いちごを使った果実酒である「いちご酒」の作り方を紹介したい。
作り方は簡単。まず、いちご1パック(250~300㌘程度)を用意し、ヘタを取り、水で丁寧に洗い、キッチンペーパーなどで水気を拭き取る。次に、奇麗に洗い乾燥させた瓶にいちごと35度のホワイトリカー500㍉㍑、氷砂糖60㌘、レモン1個を入れる。瓶にふたをして冷暗所で保管し、たまに瓶を揺らして砂糖を溶かしていく。2カ月程度熟成させ、果実を引き上げるのがおすすめだが、最短で1週間後から飲むことができる。
筆者は漬けてから3週間程度のものを飲むことにした。瓶のふたを開けるなり、いちごの良い香りが広がり食欲をそそる。食前酒として出されることもあるということから、薄めることなく原酒のままいただくことにした。飲んでみると、いちごの風味が強く口の中に広がり、いちごの魅力が凝縮されていると感じる。しかし原酒のままではアルコールがきつく飲みづらいため、炭酸で割って飲むことにした。多少、いちごの風味は薄まるものの、ほのかにいちごの香りを感じながら飲むことができ、後味も良い。
果実酒は梅やいちごの他にも、ミカンやサクランボ、スモモ、トマトなどさまざまな種類がある。大手酒造メーカーでは、ホワイトリカーがプラスチック容器の半分程度入っており、そこに好みの果実を入れることで、手軽にオリジナルの果実酒が造られる画期的な商品を売り出している。
果実そのものの旨味を凝縮していただける果実酒。ぜひ試してみてほしい。
(次田尚弘/和歌山市)