40人職業技能競う アビリンピックわかやま
障害のある人が職場などで日頃培った職業技能を競い合う、第21回和歌山県障害者技能競技大会「アビリンピックわかやま2023」が1日、和歌山市園部の独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構和歌山支部・ポリテクセンター和歌山で開かれた。
競技種目は、ワード・プロセッサ、パソコンデータ入力、喫茶サービス、製品パッキング、ビルクリーニング、オフィスアシスタント、表計算の7種目で、計約40人が出場した。
森陽子支部長は「この大会を楽しんでいただくことで、より皆さんの働く力の向上のきっかけとなることを期待している」とあいさつ。
有観客での開催は4年ぶりの大会となり、会場には出場者を応援する家族らも集まり、競技の様子を見守った。
室内をきれいに掃除する技能を競うビルクリーニング競技では、会場に設置された模擬オフィスで、掃き掃除からモップがけまでの清掃全般を指定時間内に行い、審査員がその様子をチェック。
オフィスアシスタント競技では、文書の仕分けや宛名シール貼りなど、手順の速さ、正確さを競った。印刷ミスの文書も入っており、見つけることができるかどうかもポイントの一つとなった。
オフィスアシスタントの仕事をして4年になる紀陽ビジネスサービス㈱の宮前奈菜さん(21)は昨年、銀賞(2位)を獲得。今大会に向け封筒を購入し、自宅で練習をしながら、より良い方法を模索してきたという。母の恵美さんは「これまで会場に入ることができなかったけど、ことしは近くで見られてうれしい。すごく緊張しているのが伝わってくる」と話し、真剣な表情で応援していた。
結果は5日に発表される。各種目の金賞(1位)受賞者は11月に愛知県で開催予定の全国障害者技能競技大会(アビリンピック全国大会)に県代表選手として推薦される。
昨年の全国大会では、喫茶サービス競技の山下優香さん(ホテルアバローム紀の国)、オフィスアシスタント競技の西川陽規さん(紀陽ビジネスサービス㈱)の2人が最高賞である金賞に輝いている。
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